現状勝ってるけど負けてるっていうあれ
※BTNのプレーヤーは、ターンまでは必ずコールのアクションしかせず、チェックでまわればチェックで返します。
— いす(つくえ) (@desk3373) 2019年11月17日
リバーでBTN側のアウツが落ちなければ、BTN側はリバーのベットにフォールドするものとします。
※CO側はBTNのハンドがT♦️J♦️である事を分かってるとします。 pic.twitter.com/QB5fRdeniT
現状勝ってるけど負けてるってとき、ベットしていいの?どうなのよ。っていう問題。
計算してみます。
①ポットベットの場合
フロップでCOはポット7.5bbに7.5bbのCBをうちます。
相手はコールするので、ポットは、7.5bb+7.5bb+7.5bb=22.5bbになります。
ターンでのBTN側のアウツは、12枚。
ターンでBTN側のアウツが落ちる確率は、12枚/45枚=27%
BTN側にアウツを引かれない確率が、73%です。
仮に相手のアウツである3♦が引かれた場合、CO側(K♠K♣)のエクイティーは0%です。もしアウツを引かれてしまったら、ターンでいくらベットしても相手はコールし期待値は減るだけなので、チェックするしかありません。
よって、ターンで相手にアウツを引かれた時の期待値は、 -7.5bb×発生頻度27%=-2bb
(リバーでKKがフルハウスかストレートになる確率は無視します。計算してもあまり意味ないので)
アウツを引かれなかった場合、ターン時点のCO側のエクイティーは、70%。
ここでCO側はポットベットします。ポットベット迄しか出来ない条件ですし、それ以上うっても相手はオッズが合わなくておりると思いますので、ターンはポットベットが期待値が最も高いです。
22.5bb+ベット22.5bb+コール22.5bb=67.5bb
67.5bb×0.7=47bb
47bb-(ベットした額7.5bb+22.5bb)=17bb
17bb×発生頻度73%=12bb
フロップのCBがポットベットだった場合、期待値は12bb-2bb=+10bbとなります。
②ポットの2倍のCBをうつ場合
①と同じように計算します。
7.5bb+15bb+15bb=37.5bb
-15bb×発生頻度27%=-4bb
37.5bb+37.5bb+37.5bb=112.5bb
112.5bb×0.7=79bb
79bb-(ベットした額15bb+37.5bb)=26.5bb
26.5bb×発生頻度73%=19bb
フロップのCBがポットの2倍だった場合、期待値は19bb-4bb=+15bbとなります。
③ポットの30%のCBをうつ場合
7.5bb+2bb+2bb=11.5bb
-2bb×発生頻度27%=-0.5bb
11.5bb+11.5bb+11.5bb=34.5bb
34.5bb×0.7=24bb
24bb-(ベットした額2bb+11.5bb)=10.5bb
10.5bb×発生頻度73%=8bb
フロップのCBがポットの30%だった場合、期待値は8bb-0.5bb=+7.5bbとなります。
④チェックした場合
7.5bb+7.5bb+7.5bb=22.5bb
22.5bb×0.7=16bb
16bb-ベットした額7.5bb=8.5bb
8.5bb×発生頻度73%=6bb
チェックした場合期待値は、+6bbとなります。
従って、選択肢の中ではCO側の期待値最大プレーは、ダブルポットのCBということになりました。
(まとめ)
CO側は高確率でターンのバリューベットをする事が出来て、ターンはポット分ベット出来るのですからCO側はフロップCBをうってポットを大きくすることが+EVとなります。
「フロップのベットにバリューベットとしての価値はない。但し、ターンのベットサイズに影響を与えるのであれば、フロップのベットは正しい」と、いう事です。
もし、ターンでCO側がベット出来ないならばフロップはチェックが最も期待値が高いアクションとなります。
さらに、もしフロップでBTN側がリレイズオールインしてくるとすると、CO側はオッズが合わず、コールは-EVなのでCBは肯定されません。
当たり前ですが相手がとりうるアクションによって、こちらのアクションの期待値は変動します。さらにいうと、相手がとるアクションがわかっていればこちらのアクションの期待値は計算出来るわけです。
だから、「まあ、ポーカーに正解はないよね。えへへ」て言うのはやめてほしい。限りなく正解に近い答えはあると、僕は思うのです。
以上!!